2008年7月22日火曜日

ekimaerindows+カブ(その5)

2008/7/12(土) 曇のち晴れ 暑い!!


焼酎が二日酔いにならないなんて真っ赤な嘘。前日の芋焼酎の臭いが鼻について離れない。頭も痛い!のにほとんど義務感で7時40分出発。体調は最悪のまま、、「旅にしあればカブの鞍に坐す」。


北に向かっております。R477園部に出て県道からR162に乗った所の九鬼ヶ坂で喘いでおります。カブは急坂には滅法弱いでんな。3速→2速全開でも走りません。


このところ、結果としてすべて懐古の旅になってしまっているが、案の定ここから堀越峠旧道へ。駅前初期の頃の更にその初期の頃(っ、て一体いつやねん!)に初めて行った時にはとんでもなく酷い旧国道であったが、、、。


あれから整備でもされたのであろうか?足許を掬うような酷い轍もガレ場も無い非常に走りやすい道であった。


走りに没頭している間に、いつの間にやら旧峠を越え、道は下りに差し掛かっております。


こちらが出口。舗装路はR162。でここから進行方向は左折(手前から奥に向かって)の筈が、野生の勘が働かず何気なく右折してしまい、堀越随道を越えるまで自分が逆戻りしているのに全く気が付かない失態に自分自身でも呆れてしまう。


土曜日とあってR162にはバイクが溢れていた。で、そんなビックバイクに抜かされながらも途中で一服入れているビッグバイク連中を尻目にカブは(と言うか私は)休むことなく走り続け、ウサギと亀状態で
正午過ぎ。漸く小浜で日本海に再会を果たす。考えてみれば四年振りの再会である。

小浜では鯖焼定食を食す。とは言っても行く先々でまともな飯屋が無く、焼鯖を寿司にして売ってる店とかはあるのだが、ドカッと座って鯖焼(ってアンタ毎週食ってるやん?と言う疑問はこの際置いておいて)を食せる店を駅前に見つけたのは小浜到着小一時間経った後なのであった。で、、、この日のメインイベントの若狭幹線林道は腹ごなしに丁度エェ林道であった。何せ全線20Km超の今時珍しい新しい林道である。全線砂利敷きで走りやすいけど数キロも走ったら飽きる!!

が、ハリウッド映画並に飽きさせないのが最近の林道ってことか?この林道からは左手(つまりは北側)に海が見えるのである。


で、終盤にダラダ走っていたらこんな看板を見つける。もう終盤だ。案の定、このまま直進したらある所で道は消滅しているのであった。
そして看板のところまで戻ってそこからほど無く、海側に下りたところが世久美の海岸であった。
小さな海水浴場の横にあった世久美集落の公民館の前にて、すっかり夏旅を満喫しているのだ、、、!


午後3時の休憩の後、約一時間ほど走って敦賀から南下すべく黒川林道に向かう。海から山に向かっている一本道を海側から林道目指して走っています。


欄干の無い橋と言うのは実は非常に怖い。写真を撮る為にバイクの左側に降りた途端、思ったよりはるか下に川面が見えることに思わずビビってしまった。


やがて、夏の林道の雰囲気満点な黒河林道。昔はやったOutRider的写真。思えば、あの雑誌に我々は随分と洗脳された気がする。


林道を出た先はマキノ高原の真っ只中でした。ちょっと北国風の気持ちの良い道。


前回の旅でも見た茅葺屋根がここにも残っております。日本の夏ですけん!(←特に意味なし)


出てきた先が湖北だった。3桁国道(R161→R303)と乗り継ぎ木之本から「さざなみ街道」に名前を変えた湖岸道路で長浜に向かう。途中これはびわ町あたりで見かけた浮島の様なもの。地図には島としてのカタチすら載っていない。浅い湖底から木だけが生えたものか?


で、いきなり泊地に飛んでいるのだが、、運良く行けば午後の5時半には長浜で「長浜太閤温泉」につかり、程なく走った先にある宇賀野神明キャンプ場にテントを張る予定であった、、、。しかし温泉に入る前にアテにしていたキャンプ場に荷物を置きに行った所、そこは「さざなみ街道」の真横で夜中とて車の往来が気になりそうなキャンプ場であった。でもって、仕方なく湖岸沿いに南下をした挙句、漸く見つけたのは「近江八幡国民休暇村キャンプ場」であった。ここは琵琶湖で唯一人の住む島である沖島を眼前に見る最高のロケーションであったが、近所にスーパーマーッケットが無いのが玉に瑕であった。結局テントを張ってから近所にそこしかない生鮮食料品の無いコンビニに買出しに行って揃えたのは、、男鹿半島羽立駅仕込みの「キムチチゲ風味噌煮込みラーメン」なのであった。こんな見た目でも疲れた身には嬉しい野宿メシである。麦酒だけプレミアムな週末に乾杯!!


で、ラジオには電池すら入っていなかったので、夜の9時には夢の中であったが、夜中の一時に夜中まで騒いでいる若造の声に起こされてから中々寝付けず、明け方の四時には地元の族が目の前の道を通り過ぎたりして、結局うとうと状態で朝を迎えた。今日の朝飯は昨晩開封せずに残っていた出前一丁味噌ラーメンである。


撤収後、、、朝7時半、二日目の旅が始まる。。。
2008/7/13(日) 曇のち快晴 只管暑い!

カブ吉、今日も出動です。


で、ロケーションはこんな所です。向かいに見えるのが世界的にも珍しいらしい淡水湖の中の有人島、沖島。渡り舟で渡れる筈なのだが、船着場に行ったら渡り舟が無かったので、今回は渡航を断念!!


この日は目ぼしい目当ても無く、近江鉄道でも見に行くか??と走り始めた八日市の手前で、何だか怪しい景色を発見。「太郎坊宮」と言う神仏混合の神社仏閣の様だが、山の崖に立っている所なんざぁチベットのラマ寺院を髣髴とさせる。山の中腹に無理やり立てたのは、そんな視覚的な意味合いもあるのか?(因みに後日、八日市出身の同僚に聞いたら、地元では慣れ親しまれたお宮さんらしい)


で、そんな参道の帰り道、働く軽トラックに興味が湧く。日本の田舎の風景に軽トラとカブは妙に似合う。「カブ」と「軽トラ」。大きすぎず、目立ちすぎず、従順なロバと言う感じのこれらの乗り物はこの国の生んだ最高傑作な乗り物である。

で、何も考えていなかった二日目は元鉄ちゃんらしく、近江鉄道なんぞを見に行くことに、、、。


近江鉄道の八日市駅を裏から撮った。ほぼ全ての電車が西武色!そしてワンマン。

八日市よりこの黄色い電車たちを追いかけて、湖東の恵まれた田園風景の中を走る単行の電車を追いかけて行き着いた先は貴生川駅あった。駅前飯店と言うネーミングが良いね!!実はこの日はここまでしか写真を撮って居なかったのだ。この後は炎天下の中、R307で只管、枚方まで憑り着かれた様に走りつづけた。

今回の走行距離 471km 使ったカネ 約6000円位(コンビニでの食材調達が高い!!)
おまけ:堀越峠旧道