2008年6月8日日曜日

ekimaerindows+カブ(その4)

2008/5/31(土) 曇りのち晴れ



天気予報では終日雨。で、早々に諦め前夜から朝の4時まで場末のスナックで飲んで居たのだ。11時に起き、昼夜兼用の飯を食い散髪に行き、友人Eの誘いに乗って夕方から焼き鳥とビールで週末の土曜日は終わる筈であった、、、。しかし雨も止んだので夕方を迎えようかとする頃、旅の道具の入った箱を何となくカブに括りつけてみた時に「旅に出たい!」と心の底から感じてしまったのだ。



で、午後の4時過ぎ西日が薄く差し始めた頃、北上を開始したのだ。



制限速度をかなり超過しながらカブの似合わない道R171を追われるが如くひたすら北上。長岡京から外環状に入り山科からR1に乗ったのが確か18時過ぎ。逢坂峠からR161にスイッチし大津の町に入ると視界に入ったのがこの風景であった。比叡、比良の山並みを間近に見るのは本当に久しぶりだと思う。で、ここから先が長かった。19時前に日没。湖西線を走る新快速の灯りが流れていくその先に母なる湖、琵琶湖が濃紺に佇む、そしてその先に湖東の多分、野州か近江八幡の灯りが見える。綺麗だなぁ等と思う余裕も近江舞子位までだった。途中高島町の平和堂で食材を買出し、あと今日の泊地まで数キロの湖岸道路に向かう途中、真っ暗闇の水田のあぜ道の中でガス欠の危機に直面。知内南浜キャンプ場に到着したのは既に夜の9時前であった。


テントを張り、予想もしない展開になったプレミアムな夜に乾杯!!鍋はいつもの饂飩鍋、豚トロ肉入り。


饂飩でビール!の次は濁り酒と行く。早朝迄場末のスナックで飲みその18時間後には今度は地べたの上でベロンベロンであった。

本日の走行 133km


2008/6/1(日) 快晴

野宿の朝、目覚めは早い。朝5時に起床、黙々と昨晩購入してたパンを食べ、コーヒーを沸かして飲む。いつもの独りの旅だとここからあたふたとテントを畳んで走り出すのだが、何故だかカブの旅だと欠伸をしながら遠くに浮かぶ竹生島を眺めながらのんびりテントを干す。
まあ荷物は全て木箱に放り込めばいいのでパッキングも楽なんだが。

で、7時。木箱を括り付け一路比良山の裏に向かうはずが、、、この後朽木に向かう県道の入り口を見失い1時間位、ウロウロ。(ってアンタ、地図で見る限りどうやって見失うのか?と言うほどの地形なんだがね。。。)



漸く見つけた県道で向かっているのは朽木村(現、高島市)。この辺りは近江米の一大産地。この所、休耕田ばかりの水田を見てきた眼に緑の水田が新鮮。やはりこの国の風景には稲穂の茂った水田が似合うのだ。


最近は鯖街道で有名になった朽木だが、まあこんな景色が万人受けするのだろう。日本全国色んな所に行った私だがこの辺りの湖北の風景は、変化の激しい平成の世でも少なくともこの二十年位は余り変わらない気がする。

県道783を走る。滋賀と福井の県境の山地を流れる川沿いの僻地の集落を縫う様に走る地元の生命線である。全線こんな感じ。


県境を越え京都側に出ると分水嶺を越えた様だ、水の流れは南に向かっていた。


とは言ってもこの辺りも山深い僻地には違いが無い。多分、一番こんな景色に似合うだろうカブで走っているとこんな屋根を見つけた。通るだけの旅行者には喜ばれるんだろうが、この屋根の維持って結構大変なんだろうな。面倒くさがりの私にはとても住めない。


カブで出かけると何故だか神社仏閣が異様に眼につくのだ。正真正銘、信仰心なんか無い無神論者なんだが、、、。これはかなり大きかった春日神社。


時間は10時半近く、一旦R477に出て府道370から西谷林道に入る。この林道を抜けると八丁林道。このアプローチは結構いい感じ。


地図上では杉林の暗い林道と書いている(オマケにこの先、通行止めとも書いている)が、この辺りの林道は皆そんな感じだろう。別に林道に明るさなんかを求めている訳で無い。で、昨日の雨でそこかしこに水溜り。ブーツなんて履いていない足がズブ濡れ。多分、この日早くに走ったと思しきオフロードバイクの轍が延々続いていた。


で、先客の轍を追って行くと山の尾根まで出た所で、案の定の通行止め。看板は林道利権の匂いぷんぷん。何とか二輪は通行規制のロープをくぐってこの先に抜ける事が出来そうで、先客もそのまま走り続けた様にロープの向こう側に轍を残していた。と言うことで私も先にカブを踏み入れる。


久しぶりの八丁林道。此処はフラットダートで走りやすい。セローで始めて来た二十年前はもっと凸凹していた気がする。と思った途端にダートが舗装になるのであった。


で、ここでも二十年前を懐古してみる。あの頃はダートだったのに。
http://ekimaerindo.hp.infoseek.co.jp/x03/x0301007.html


八丁林道を抜けると11時半過ぎであった。林道を抜けた所にバイク乗りには人気のスポット「カモノセキャビン」があるのだが、実は一度も行ったことが無い。今回も何故だか店先に置かれた大排気量の群れにいつもの天邪鬼な気持ちが起きてしまった。で、R162でセルフモード撮影。


R162からR477にスイッチ。所々舗装化されて見違えるほどの道になっている国道だけど、、この辺りは昔の雰囲気が残っていた。八木町辺り。


カブの旅自体懐古の旅なんで、、、ここまで来たらその昔よく通っていた氷所神吉林道を目指すも、田んぼの一本道だった神吉側からのアプローチから全て舗装。何と道自体が近畿自然歩道かなんかに指定されていた。自然歩道で全舗装って言うのも可笑しいんだけどね。林道を抜けると既に自分の庭状態。亀岡からR477で一気に南下。


今日は日曜日だが、図書館に本を返しに行くのを忘れていたので飯を食うのもそこそこに自宅に向かう最中、川西の県道12沿いのコンビニでサボる県警の白バイを発見!!!旧いVFR-Pなんで所轄か交機かわからんけど堂々とコンビニの駐車場に停めるのは如何なものかと・・・・まあ自分達がどう思われているかが解らないんすかね、所詮連中の程度ってこんなもんですかね?


本日の走行 214km 二日間で使った金4,000円くらい