この日14時前、我が人生の中で(恐らく)最後から二番の単車になるだろうBMW R100RSがやって来た。
昨年3月末に19年6万㌔乗ってきたR1200STを、、、
・乗っていて面白くない(速すぎる)
・始動性が最悪
と言う理由で手放して約1年。
昨年の今頃は山葉(山羽)のTX750を物色。
その後川崎650RS(W3)に、一瞬興味が移り。
やがてその熱も冷め、昨夏から年末前位までは軽くて速い川崎GPz550病に罹患した事もあった。
駄菓子菓子、いつかブログに書いた様に結局はOHVの水平対向に行きついた。
上がりのバイクなどと言われて久しい100RSであるが、自分の頭の中では1100RS、1200STと2台約23年にわたり水平対向二気筒のRシリーズを乗り継いできた経験を持った上で…
・走行安定感は抜群で他の単車で得られ難いこと
・速くなくても面白いと思えること(想像)
・パニアも含め人が跨って成立する造形であること(前にも書いた)
が決め手となった。
実はRSのあのデカいカウルを「はこふぐ」と揶揄して興味も示さなかった実兄が、ひょんな事から昨秋、アサマミーティングの会員さんにRSの前期型(ツインサス70馬力の方)を譲り受け、自らの整備を中心に色々な情報を送ってくれるのも私の背中を押す一つのキッカケにはなったのだが、、、もう何年も前から次はRSと思い続けていたものの、漸く決心するに至るまでには意外にも長い時間が掛かってしまった。
今回のこの車両は偶然にもYouTubeで見つけた。
動画で見る限り程度は良く、その動画がバイク王が出品しているそのまんまオークションの動画で有るとはすぐ分かったが、出品されるのを何週間か待って、漸く出品された後には静岡の磐田まで現車確認にも出向いた。そして悩んで悩んで悩んだ挙句、購入の一番の決め手は、実は細かい所に前のオーナーが大切に乗ってきた様に思える節が見えたからである。それはどこか?聞かれれば上げればキリが無いのだが。例えばグリップヒーターとか、例えばアンダーカウル右側の目立たない所の修復箇所等など。
さてこの日、トラックから降ろされた実車を見た素直な感想は「やはり重たそうやな~」と、も一つは「エライもん買ってもたなぁ~」である。
私も今年で齢62歳。この先何年乗れるのか?と考えたら何㌔乗れるのか?
それは正直わからない。
ただ月一回乗るとして1か月で400㌔、12か月で4,800㌔、10年72歳の時点で48,000㌔、現時点の累積走行距離が約43,640㌔(約44,000㌔)なのでほぼ倍の距離乗ることを目標値としよう。
仮に75歳まで乗れたとしたら+14,400㌔、総累積走行距離は106,400㌔。まぁその頃はバイクも人もボロボロだろうが(大体、内燃機関の二輪車なんてまだ走れるのか?)
ところで到着した車両は、オークション名の通り「そのまんま」の状態。
じっくり観察すると色々と乗るまでにやっておかないといけないことが在る。
エンジンは掛かるが、一発ではかからず、そうするウチにセルが回らなくなる=要はバッテリ弱り。
電圧計も有るがわざわざテスターで測るとわずか11.7Vしか無かった、、、これは交換だな。
と言うことでバッテリはこれまた国産バイク向けにはあまり無いサイズ=30A19L。載っていたのはユアサの53030という型番だが調べると30000円以上もするので、これも実兄からの情報で安い農機用バッテリ(ATLAS 32A19L)を流用することにする。
これだとネットで約5,000円ちょっと。
あと、実車確認の時から気になっていたのはオイルパン後部のドレンからのオイル滲み。この日も改めてみると少し滲みがひどかった。
これもオイル交換と共にドレンワッシャを交換し様子を見てみることにする。
因みにオイルは実兄からの情報で20‐50Wの鉱物油が良いらしいのでその様にする。
また、その他には最初からパニアにバルブやヒューズなどの予備部品が入っていた。
ついでにサイドカバーを外してみる。ヘリコプターメーカー?のステッカーが貼られていたりとか、前オーナーの趣味がうかがえる一幕も、、、。
このあたりはいずれスッキリと剥がして、なるべく自分がオーナーとして愛情を感じられる様に整えて行ければと思う。
まあ、3月中はひたすら初期整備に努め、本格的に走り始めるのは4月入ってからだな。
先は長いのでゆっくり焦らず、確実に今の距離+48,000㌔を目指したいな。
まぁんなとこかな…
R100RS(歴代22台目、最後から2台目)
1991年式、取得時の走行距離43,640㌔