20時過ぎに会社から帰り、台風情報を眺め中国地方直撃の予測を知る。
新幹線での移動も考えていたが、その後の計画を考えるとバイクで出るしかない。
行けるとこまで移動を決意、22時過ぎ芝浦をSTに乗って出る。
東名道ではまだ雨は降らず、月も顔を見せていた。
トラックの洪水の中を、飛ばす訳でもなく淡々と走る。
浜名湖を過ぎたあたりで流石に眠気に限界が来て、愛知に入ってすぐ上郷SAのバイク駐輪場に乗り入れ、ベンチで眠る。
総走行距離 不明
2014/8/9(土) 雨
1時間ほどベンチでまどろんでいたが、はやく行動しないと高速封鎖になる不安が脳裡をよぎり目を覚ます。
上郷を出てすぐに雨が降りだした。
西に進むほど雨脚は強くなり、大津から京都に入った時には雷雨に。。。
吹田辺りからは中国道まで延々と断続渋滞。
宝塚から名塩の登りでは道の上を川の様に滔々と水が流れている。
30年もバイクに乗っているが、高速道路であんな光景を見たのは初めて。
昨日の晩はトラックに洪水の中を走り、今日は本物の洪水の中を走っている。
赤穂から岡山までも断続渋滞をしていたが、岡山県に入るとさすがに晴れの国、雨は小止みに。
空の所々、雲の切れ間も見えだして、瀬戸大橋道にスイッチした時には雨は上がっていた。
1230過ぎ、無事実家に到着。
夕方から学生時代の友人Ⅰが遊びに来て、鍋宴会。
この日はよほど高速移動がつかれていたのか、2200過ぎには意識を失っていた。
総走行距離 不明
2014/8/10(日)~2014/8/11(月)
実家で墓参りの他は、アガデスの休日。
2014/8/12(火) 雲時々雨のち晴後のち曇
1100過ぎに新幹線で帰る実兄、実姉と家の下の道で別れいよいよ四国行きが始まる。
山陽道で福山に出て、春にも通ったしまなみ海道を再び渡り1300過ぎに今治着。
今治から小松方面に出て、R194にスイッチして南下。
全舗装の瓶ケ森林道を経て、石鎚方面から四国カルストへのアプローチも考えたが、なぜか気分が乗らずそのまま南下。
途中森の香と言う道の駅で昼飯を食べ、再びそのまま南下して愛媛県から、一旦高知県に出る。
伊野まで走り、R33にスイッチ。
曇り基調ではあるが、時々晴れて暑い。
やはり高知。(まあ気温は最近では東京の方が高かったりするのだが)
今日の宿泊地は四国カルストと決めているが、あまり食材を手に入れるのが容易ではなさそうなので、日高町に入った辺りで食材と酒を買い求める。この時すでに1600過ぎ。
R33で暫く西に進み、途中からR440にスイッチ。
R440に入る手前にガススタンドで「カルスト迄何分かかりますかね?」と聞くと、
スタンドのオッさんは「道が狭いし、この時間は下りてくる人が多いので40分かな?」とのこと。
確かにR440は直ぐに狭い一車線道となり、しかも時たま対向車もあり、数日前に台風で土砂が崩れたであろう道の悪いところも随所にみられ、オッさんの予測通りカルストの手前の地芳峠に着くのに40分程度かかった。
カルストまでは一本道の尾根筋を行く県道だが、急に霧が出てきて視界5mの状態。
最近の悪い癖で、行き当たりばったりで目的地しか決めないため、宿泊地の知識は乏しい。
霧の中から不意に現れた、愛媛県側の姫鶴平で泊まればよかったのに、そのままカルストの先まで行こうと欲を出してしまい、行きつく先の天狗高原の国民宿舎裏のキャンプ場に宿泊地を決定。
だが、そこがとんだキャンプ場で、、、テントサイトは林の中。
しかも板張りの上にしかテントは張れない仕組み。
時間も時間なので、テントを張って早々に夕食として買ってきたソーセージを煮て、オーマイのゆでてソースをかけるだけのパスタで簡単な食事とする。
食後、国民宿舎の湯につかり、日高で買ってきたぬるいビールは飲まず、国民宿舎で冷えた缶チューハイを買って来てテントで独り酒宴。
霧も出てきて林の中は陰鬱な状態。
最大の楽しみであった、四国カルストの高原で「時には星の下で眠る」も夢のまた夢。
現実は暗い林の中で、ブユに至る所を咬まれながら、ズルズルと酒を飲み気分は滅入る一方。
ラジオでタイガースと塵売の試合を聞いていたがやはり人恋しく、相棒KZや大阪のMKちゃんメールを送る。MKちゃんから「地酒を楽しんでますか?」との返信に心が和む。
呑んでいるのはハイボールですけどね、、、。
明日は高知で土佐鶴にしようと誓い、22時ころには就寝。
総走行距離
2014/8/13(水) 晴
0530には起床、こんな林の中からは早々に撤収。
空には既に秋の鰯雲が見え、高原の朝を感じる。
姫鶴平のキャンプ場の前を通る。
高原のなだらかなところにテントが何張りもあって、やはりこっちにすれば良かったと悔やんでも後の祭り。まぁまた来れば良いさ、また一つこの夏も次の目標が出来た。
単に舗装されただけの林道の様なR440を南下し、梼原でR197にスイッチ。
黙々としたペースで走り宇和島に出る。
コンビニに寄ったところ、原付に乗ったオッさんから声をかけられ暫く話し込む。
娘がハーレーに乗っているとの事で、まあ最近は女の子の方が元気ですから(これは実感)と答えておく。
宇和島からは海沿いR56を只管南下。
途中、宿毛の手前で「紫電改記念館」というのを見つけ寄ってみる。
この近所の海中から引き揚げられた、特攻に使われた紫電改とのこと。
春の鹿屋での二式大艇と言い、この紫電改と言い、某社を退職してから愛社精神が出るってのも可笑しい話だよなぁ。
天気は完全に夏の日差し。暑くて暑くてかないませんが、土佐清水を目指し再び南下を開始。
宿毛でR321へのショートカット路、県道32にスイッチするも、台風の土砂崩れの後と林道の様な狭さの相乗効果でちっとも前に進んでいる気がしない。
それでも太平洋に突き出た様な土佐清水に出たのは、1200ちょっと前。
魚丼を食べ、本日の目的の一つは達成。
土佐清水からは折り返し北上を開始。
途中、暑くてかなわなくて、土佐佐賀の道の駅にて氷を食し、気だるい夏の午後を演出。
暑さにはやられても、なるべく高速は使わずR56でダラダラと走り、1600頃に高知市内に入る。
恐らく20年以上ぶりに来た高知駅前は昔の面影はなく綺麗に整備されていた。
駅前の観光案内所で、ダメもとで「本日のビジネスホテルの空き部屋」を探してもらうと、県庁前の近所のビジネスホテルが一軒空いているとの事。
値段も6480円とリーズナブルなので、今日はそこを宿泊地とすることに決定。
宿で荷を解き洗濯をセットして街に繰り出したのは1830過ぎ。
課町長様に携帯メールで教えて頂いた鰹の塩たたきの店に行くことにする。
路面電車で四つ目の「大通り」電停で下りて、大通り商店街に入ってみると人また人。
高知って案外人が多いのだと思ったが、よくよく観察していると、今日は高知市内の花火大会らしく、こんなに多いのだと納得。
塩たたきの店は、高知ひろめ市場の中にあるが、市場内人でごった返している。
一人分のテーブルもないため、市場内で食べることを諦め、市場外のもう一つの店に行くも、ここも20人以上待ちの行列。よって、再びひろめ市場の中へ。
幸い、市場の中の塩たたきの店の行列の方が若干人が少ないのでここで並び、塩たたき10切れ、鯨の竜田揚げ、生ビールを注文。
市場の中ではどのテーブルでも食べられる仕組みの様だが、全くテーブルが開いていない。
ので、場外の市場前広場の開いていない案内カウンターの上に買ってきたものを拡げ今日もまた独り酒宴。しかも新橋でもないのに、結果的に立ち飲み状態。
例によって話し相手も居ないので、またもKZやらMKちゃんやら、駅前の方々にメール。
生一杯ですっかりいい気分になって、花火を見ながら宿に歩いて帰る。
宿で飲み直しで土佐鶴でなく、「純米吟醸 司牡丹」を飲んだらあっという間に睡魔が来て轟沈。
総走行距離
2014/8/14(木) 曇りのち雨のち晴
今日の行程は余裕がある。
朝食付きの宿代だったので朝食をゆっくり摂り、0800過ぎに宿を出る。
走って僅か200m程のところに「龍馬の生まれた町記念館」と言う市営の資料館があったので、寄ってみる。
土産物を幾らか買い、約1時間ほど資料館にいて、0900過ぎに出発。
R32を暫く東に向けて走り、南国でR195にスイッチ。
途中、今はなき実父が戦時中、駐屯していた土佐山田を通り、この様な町に実父がいたことを噛みしめる。
そう言えば生前、夜中に桂浜に米軍が上陸したという誤報で出陣した時はさすがにそれで死ぬのだと覚悟したと言う話を聞いたことがある。
それからほどなく敗戦の日を迎えたということも聞いた。
丁度、今頃の話だったに違いない。
いつか時間を使って、実父の足跡を巡る旅に出てみたいとも思う。
曇ったと思っていた空も土佐山田では一瞬晴れたが、R195で徳島への山越えに近づくほど天気は急変、一転雨が降りだす。
ここから四足峠越えはyoutubeにもupしたのでリンクを張ります。
https://www.youtube.com/watch?v=G4qTrClBBZ0&feature=youtu.be
峠を越えると徳島側は快晴。そして暑い。
昼には課町長様宅に到着できると思っていたが、中々遠い。
途中で数日前の台風で床上浸水した町なども走り抜け、現場の惨状を目のあたりにする。
課町長様の家には北側の山を一つ越えないといけないが、途中で山越えの県道が通行止めと言うこともあり、結局かなり小松島の近くまで行って漸く山越えして勝浦に入る。
その後も、課町長様と待ち合わせたスーパー前を通り過ぎて、上勝の見覚えのある傍示の岐れ道前まで走ってしまったりと色々あったが、1400漸く課町長様に再会。
ここまで来るには遠かった。
その晩は、課町長様が阿波おどり見物に連れて行ってくれ、初めて目にする阿波おどりに感動!
徳島出身のMKちゃんへメールすると「私も見に行きたかったです」と殊勝な返信を頂きました。
課町長様宅に戻ったのは2200過ぎ。
ゆっくり飲む筈が、連日の猛暑の中の移動で疲れているのか2300過ぎには眠くなって散会。
課町長様スミマセン!
総走行距離
2014/8/15(金) 晴れのち曇、時々雨のち曇
目が覚めると課町長様の家でした(当たり前)
朝ゆっくりと、課町長様のご家族と朝食をよばれる。
本当は約束通り、川で泳いでビールでも飲みたいのだが、何だか天候が思わしくない。
結局、今日中に芝浦まで帰ることとして、課町長様のご家族に御礼を言って1100前に辞去する。
徳島市内まで課町長様がセローで送ってくれ、街中のコンビニ前で別れ帰途に着く。
その後は鳴門から淡路を通り、山陽道→中国道→名神→東名→新東名→東名→首都高を通って帰ってきた。自宅前着2240km、徳島市内から667km、約10時間30分でした。
疲れた。
総走行距離
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