2008年4月26日土曜日

ekimaerindows+カブ(その3)


連休だが初日しか乗る機会が無い。で、朝食抜きでとりあえず旅に出る。四月も終わりだと言うのに早朝はやはり寒いと思ってみるも、昔の連休の時期はやはりもっと寒かった気がする。猪名川を越えR423の人となり北上、何処かで朝メシをと思いながら走るのだが。。。最初の林道に着いてしまった。北摂の林道を走りまくっていたのは十数年前だが、昔から変わっていない採石場の入り口。けど実は一回もこの奥に入った経験が無く、頻繁に行き交うダンプに脅されながら数百メートル入ってみると、採石場のオッサンに「この先道なんかアレへんで!」と言われ、この林道は強制終了と相成った。


林道よりもまずはメシ!と割り切って止々呂美辺りを走っていたら突然出現した横断道路。昔は狭い谷沿いに牧歌的な農村風景の広がっていたこの地区の景観は台無し。こんな所にいきなり道が出来て便利になったのかどうだか解らないが、これも道路特定財源をジャカスカ使った結果ですかね?


豊能町役場を過ぎた辺りで漸く便利商店を見つけたのでメシを食おうと駐車場になだれ込んだ所、Z1とMVAgustaの好き者達が「朝練」に来ていた。聞けば朝走って早々に家に帰るという。この人達、お互い連れ同士では無いようだったが、3人で話は尽きない。因みにAgustaの人は恐らくあっしと同じ年齢。


Z1の方は今年50歳だそうだ。マフラーはノーマルだが足回り等はかなり手を加えている。極めて「渋い」カスタム。因みにこの人は「最近の若造はゼファー改と間違うので話にならん」との事。その気持ち解るヮ。


メシを食って好き者二人と別れ、R423で亀岡に入って直ぐの「名無し」林道は鳥居が目印。この林道を走るのはセローに乗ってた時以来なので約20年ぶり。



ゆっくり進んで行く、初めて林道をカブで走る。こんなフラットダートならフロントのボトムリンクサスが良く効いて分厚いシートと相まって走りやすいカブは無敵!とは言いながらも時々カーン、カーンとエンジン下部に石がヒット。腹も擦ってる様であまり図に乗った走りは出来ない。


お次は懐かしの「犬飼林道」、入り口で我が愛カブを撮影。

で、犬飼川沿いを走る犬飼林道は残念ながら全舗装の林道だった。写真のこの辺りは昔、ラリーカーに出くわした場所。
出た先は昔は国道でなかったR477。快晴の春の休日だが、風が強くなってきた。R372に出て園部方面にハンドルを向け暫く走って国道を逸れ「原山峠のダート」を目指す。原山峠もまた「名無し林道」と同様の難易度の低い裏山的な林道だが、途中かなりの急勾配があり一速でもかなりしんどい思いをした。写真はその勾配を抜けた峠の頂上付近。

原山峠を越え、再びR372。篠山方面に西進。風は益々強くなり、雲行きも怪しくなってきた。午後から天候が崩れるとの予報だったこともあり、先を急ごうとするのだが、ついついこう言った「日本の田舎の風景」を見に行ってしまう。神道にも仏教にも特別な興味は無い無信仰者なんだが・・・困ったもんだ。

R372から県道12に右折、更に3桁県道にスイッチして目指した所は、その昔ヒマとあれば必ずハンドルを向けていた記憶のある「曽地奥林道」なのだ。この民家の鼻先から入っていくのは全く変わっていない。変わってしまったのは全舗装になった事。これって結構大きな違いですが、、、。

暫く進めばダートが出てくるのでは?と言う甘い期待も裏切られた様子。延々こんな、全舗装林道が続く。昔から地元の人が生活道路として使っていた雰囲気はあったが、やはり時代の波には勝てない様だ。

正午前、昇り切った所が峠の切り通し。http://ekimaerindo.hp.infoseek.co.jp/x03/x0301007.htmlと見比べて見ると変化がわかる。この後は一気に下るのみ。

 
帰りに昔は無かった「道の駅いながわ」で親子丼定食を食す。金700円也。半日ではあったが、意外にもカブの林道走破性の高さが解った旅でした。
本日の走行距離 168km 使ったお金1520円(ガソリン含む)

2008年4月12日土曜日

ekimaerindows+カブ(その2)



昨晩の呑みの誘いも断り、5時13分発の始発で西に向かったのである。向かった先は広島県福山市。前オーナーからカブと鍵を受け取りいよいよ陸送の旅に出たのは10:00時10496km。走り始めのチェックでは右ウィンカーは付くが左がだめ、ミラーは飾りみたいなもので全く見えない代物だった。けど全体的にはきれいな部類だと思う。とりあえず交通量の多いR2を避けるため福山から北へ。井原市から矢掛方面へ向かう三桁国道R486で東進する事にした。



走ってみると、ハンドルもグラグラ。左のウィンカーはやはり全く点灯せず。こりゃ帰ってから相当手を入れないかんなぁと開き直り。エンジン自体は調子が良い様で最高は60km/h程度までは引っ張れるのだが、井原に向かう上り坂であえいでいる時に右側をクラウンに抜かれた時は心底怖かった。井原に入ると順調なペース。今年は東より西の方が桜の開花が遅かった様だが、この辺りの桜は今が見頃。矢掛の道端の桜の下でちと休憩。それにしても今日は晴れているのに寒い!



矢掛から倉敷に編入された真備をかすめて高梁川を渡ると桜の丘の上に頭をのぞかす、備中国分寺が遠くから見えてきた。









正午過ぎに岡山市内を通過。R2を少し走るだけで直ぐに長船、備前方面に抜ける県道に逃れる。車の通行量はまばらで走りやすいわ。長船から更に通行量が疎らの三桁県道へハンドルを向ける。けど何故カブと神社てこんなに似合うのか?



地図を見て期待した通り。車が一台通れれば良い方と言った道幅の伊坂峠は桜のトンネル。えっちらおっちら、あえぎながら登って行く。



峠を越えると入り組んだ片上湾に一気に下る。メータなんて60km/hを振り切ってまんがな。で下りきった所が備前市片上の街で、腹も減ったのでラーメン定食となったのだが、、、。多分とんこつのダシに甘い醤油のこってりスープにアンバランスに思える固めストレート麺がまさにご当地岡山ラーメンやがな。



片上は過去にも何度か通っているが、もう既に無いだろうと思っていた十数年前に廃止になった片上鉄道の遺産が残っていた。今は何処の鉄道でも少なくなってきたであろうDD13をバックに一枚。



人生は一期一会。この旅で出会ったリサイクルモリシタのこの兄ちゃんは忘れられない。兵庫県に入ったのが14時半前、この頃から飾りと思っていたミラーが明後日の方向を向いて本当に飾りになってしまった。鏡面を押さえていた螺子が三つとも振動で吹っ飛んでいたのだ。で、赤穂市内を走っていて信号待ちでたまたま店頭にバイクが並んでいるのを見つけ立ち寄ってみた。訳を話してミラーを交換し、ついでに左ウィンカーを見てもらったら、何と前照灯の配線が、左指示器の配線に繋がっていた。ハンドルのガタはカバーを外して見ると左右ある固定用ボルトのアクセル側のボルトが無くなってましたがな・・・。結局自宅に辿り着くまでの間に死んではかなわんと思って修繕してもらう。金4,000円也。


で、実はここからの道のりが長く、距離と寒さとの闘いだった。赤穂通過が15時30分。このペースで自宅着が夜中になるのも辛いのでR2の人となるも、、、相生からが只管長かった。まあ兵庫の端から端まで行くわけやからなぁ。途中からはずっとメーター振り切り状態で、姫路通過が17時半、明石が18時半、神戸に入ったのが19時過ぎ。自宅に着いたのが19時50分。何と9時間50分も掛かってもたがな。。。

今、首が痛いし、肩もこってます。

総走行距離239.0km