2015/3/21(土)
数日前に久方ぶりにbullからメールがあり、この日関東での最後の日帰り旅に出かけることになった。bullはイナヅマ1200で来るので、本来はSTで行くのが礼儀ではあるが、先週実兄の家に引越対策で陸送してしまったので手元にはGP125しかない。
幸いGPは漸く調子が上がってきたのでまぁいっか?
bullとは、旧友英蟯虫の紹介で確か初めて私が関東に来た1997年に初めて会ったのだったと思う。以来、お互い独身の時は良く連れ立ってバイクで旅に出かけたもんである。
お互い顔も知らないがためにすれ違いの旅になった1997年夏の新穂高温泉野営場。
結局、途上ですれ違うことのできなかった1998年夏の北海道。
東名道で軽トラが立ち往生し九死に一生を得る旅となった1999年冬の軽トラ二人旅。
そう言えば、自分史上最高速23×km/hで二人で静岡県警に御用に相成ったこともあったな。。。
連れ立って出かけると大体どこかで事件が起きたものだ。
そう言えば、二人で旅に出るときは大体「始まりはいつも雨」で、天気が悪い時が多かった気もする。
で、この日、朝の8時に葛西海浜公園駅前に集合。
ちらちらと細かい雨が降り、まさに始まりはいつも雨。
合流し軽く予定のルート(房総を南下、途中温泉に入り、金谷からフェリーに乗って三浦半島にわたる)をおさらいし、私のGPを先頭に出発。
湾岸R357を快調に飛ばす。
購入当初からトラブル続きだったGP125だが、空気を薄い方にセッティングし直す事で調子が上がり、この日は空いた橋の上で6速全開で90km/h出るのを確認。
こりゃあ一時間ちょっとで金谷周辺に着いて、早目に温泉にでも浸かって、昼飯は魚料理か?等と考えていたのだが、、、。
千葉市内に入って渋滞にはまる。
今から思えばこの渋滞でしっかり回転を合わせて走っておれば良かったのだ。
雨は上がったモノの、曇っていて寒い。
走り始めて一時間もしない内にまた小便に行きたくなり、市内を抜け蘇我に来た辺りで路肩のコンビニによって小休止。
再び走り始めようと思った時にそれは起きた。
何度キックしてもGPがウンとスンとも言わなくなった。
GPに乗る時にはプラグレンチを持ち歩いているので、プラグを開けてみると、なんと真っ黒で濡れている。
何でやねん?しっかりカブってるがな。
しかもプラグの電極が一部溶けているようで欠損してきている。
空燃比が薄いわけでもあるまいに、カブりながらプラグが欠損してきているってどういうこと?
何度キックしてもかからないので、偶然見つけた古いバイク屋まで押していく。
理由を話し、とりあえずプラグを同じ7番の新品に交換してキックするも再始動が出来ない。
否、火は飛んで回転は始めるのだが、1000回転以上まで吹け上がらない。
アクセルを呷っても一緒。
おまけに何やら左のクランクケース辺りから排ガスが漏れている様にも見える。
バイク屋のおやじは「こりゃクランクケースシールの劣化で、圧縮が漏れてるんじゃないの?」との事。
やっちまった!
元々古い車体なので、調子が出てきたと有頂天になって、思い切りぶん回した結果、遂にシールをダメにしてしまったと激しく後悔。
こんな所から押して帰るわけにもいかず、、、、。
軽トラ借りて載せて帰るしか無いではないか。
しかも知りうる限りのレンタカー会社に電話するも、この引越シーズン。
軽トラなんかどこにも余っていない。
何件か電話して漸く2トンの平ボデーが三田の営業所で借りられるというので、bullには芝浦庵までバイクで移動してもらい、私は電車で田町まで一時間かけて戻り一万円出してトラックを借り、今度は庵の前でbullをピックアップして、再び千葉に向かう。
すでに時間は午後の1時過ぎ。
午後4時前に漸く預かって貰っていたバイク屋の前に到着。
荷台の高い2トン車に何とか二人でGPを載せ、取って返す。
何だか16年前の軽トラ二人旅みたいやな等と言いながら、とりあえず都内に戻ってきた。
bullの提案で、江東に有る彼がお世話になっているバイク屋(SBS店)に行って観て貰おうとなって、そのバイク屋によりトラックからGPを下してキックすると、一発で掛かるでないか???
もう60年近くバイク屋をやっていると言うこの店の御大曰く。
「単なるかぶりだよ!古い2ストロークはしっかり回して走らないと駄目さ」とのこと。
まあシールの交換だったら自分で手を入れる訳にも行かず、途方に暮れていたため、ほっと一安心ではあるが、、「なっさけないなぁ~」と自己嫌悪。
まあ一緒に出掛ければいつも何かと事件の起きる二人旅ではあったが、一番気の毒なのはこんな一人芝居に巻き込まれ手伝わされたbullですわな。
bull君、ゴメンナサイ!
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